一言で野球肘と言っても、肘の内側が痛かったり、外側が痛かったり、裏側が痛かったりと症状もバラバラ…
痛みの原因も投球フォームの問題であったり、ボールの投げすぎであったりと様々です。
骨の破片が悪さをする通称ネズミと言われるものや、靱帯断裂など肘の関節にメスを入れるような症状もありますが、多くは筋肉の使い方や鍛え方の問題であったり、背中の問題や骨盤の問題、勿論投げ方の問題もありますが、全てにおいて体のバランスの問題が大きく関わっています。
痛みの原因はよく上腕三頭筋を使いすぎて!だとか、いやいや上腕二頭筋の方が!、前腕の筋肉も!などと言われますが、これはどれも正解です。
筋肉は縮むと力を発揮し、伸びると力が抜けるというのは以前にもお伝えしていますが、実はこの伸び縮みのバランスが非常に大事。縮んで力を発揮する筋肉を『主導筋』と言い、逆に伸ばされて力が脱力する方の筋肉を『拮抗筋』と言います。
一番わかりやすい例えは力こぶ
男性の方が『力こぶ』を作るのを見たことがありますよね!?
この力こぶは上腕二頭筋が縮んでいる状態なのでこちらが『主導筋』、逆に女性がよく言う『二の腕』という力こぶの反対側、
この伸ばされた上腕三頭筋の方が『拮抗筋』となり、この主導筋と拮抗筋のバランスが崩れると肘にも悪影響が出てきます。
ちなみに腕を伸ばす動きになると二の腕側の上腕三頭筋が主導筋になり、力こぶ側の上腕二頭筋が拮抗筋になります。
高校や大学に行くと専属のトレーナーさんがついている学校もありますので、この主導筋と拮抗筋のバランスを考えてトレーニングを行いますが、少年野球や中学校の野球部にトレーナーさんがいることは少ないので、やっぱり腕を曲げる(力こぶを作る)動きばかりに意識がいってしまいがち…
まずはこの主導筋と拮抗筋のバランスを保つことが故障を防ぐ一番のカギになりますが、このバランスが良くなるとどういうことが起こるか!?一番は主導筋と拮抗筋が整うことで筋肉量のアンバランスによる姿勢不良や、それぞれが関与する関節への負担がかなりの確率で軽減されるということ。
イラストのように前面と後面で肘の関節を跨ぐように筋肉が付着しています
この筋肉のバランスが崩れると、前と後ろ、右と左、上と下の筋肉が肘関節を跨いで引っ張りあいこ、俗にいう綱引き状態になりますから、力の弱い方の筋肉が常に引っ張られて伸ばされて力が抜けてしまいます…
この力の抜けた状態が続くと痛みを発症させる大きな原因に繋がってしまいます…
一番理想なのはヨットの帆のように両側から同じ力で引っ張り合って、帆柱を真っ直ぐ立たせること。
これと同じように筋肉もお互いがバランスよく力が入り、引っ張りあうのではなく支えあいになれば関節の負担はかなり軽減されますね!
重要なのでもう一度!
主導筋と拮抗筋が整うことで筋肉量のアンバランスによる姿勢不良や、それぞれが関与する関節への負担がかなりの確率で軽減される
これは肘だけの問題ではなく、体全体に言えること。
もっと言えば背中の筋肉が肩と肘には大きく関与していますので、肩や肘を痛める選手のほとんどが背中の筋肉に問題があります これを整えることによって肩や肘の負担が減り、痛みが解消していくことが多々あります。
トレーニングで鍛えることも大事ですが、トレーニングで刺激を与えた筋肉が原因で痛みに繋がるということもありますので、やっぱり体の矯正は大事になります。
トラストでの野球肘の施術は痛みのある肘だけではなく、背中や腰の筋肉、背骨や骨盤、肩甲骨や股関節など投球に関わる全てのところをチェックし、バランスを整え矯正していきます
バランスが良い状態とはこんな感じ…
私にお任せください!
どうすれば最短で復帰に導くことができるか!?このことを一番に考えて施術を行っていますので何でも気軽にご相談下さい!17年夏、18年春はトレーナーとして東筑高校さんの甲子園遠征にも帯同しました。
野球肘に関しても実績、経験も十分にありますので、安心してご連絡を下さい!不安や遠慮は症状を更に悪くしますよ。
お電話ありがとうございます、
Trust ~トラスト~でございます。